

11月12日(土)~13日(日)に「全国ボランティアフェスティバル」が開催され、群 馬大学医学部の患者講師メンバーと酒巻教授、関係者一同で「分科会」を開きまし た。分科会のテーマは、「患者が先生 みんなで作るこれからの医療とは?~市民参 加で生まれる新たな視点~」です。(※一番下に概要あり)
分科会では、2006年から5年間取り組んできた、群馬大学医学部5年生を対象とする 「医療の質と安全 医師に求められるもの 患者さんの声を聞く」という講義につい て、講義の様子を映したビデオを交えながら、群大メンバー1人1人がお話をしまし た。その後、参加者と共にグループに分かれディスカッションをしましたが、あらた めて講義の意義を再確認でき、大変有意義なひとときでした。
真の「患者中心の医療」を実現する為にも、患者と医療者がお互いの声をきくことは 大切です。今後も患者講師として学生さんに教え、また学生さんから教えられる中 で、共に成長していきたいです。
さて、ここからは番外編、私の話ですが…。
ボランティアフェスティバルの日、私は薬の関係で体調が悪かったのですが、困った
ことに分科会の会場は旧校舎の3階で、エレベーターは無し。
それでも仕方ないので階段をのぼり始めたものの、2階の廊下で椅子に座ったのが最
後、動くことが出来なくなってしまいました。
その時、私を心配して様子を見にきて下さった加納教授が、 「無理をせず、屈強な人にお願いして、椅子ごと3階まで運んでもらいましょう よ。」 と、ご提案下さったのですが、体調は悪かったものの足が悪い訳では無いし、苦悩し てしまいました。
結局、勧められるまま椅子に座った状態で3階まで運んで頂きましたが、それは大正
解。無理をしなかったおかげで、分科会の間は充実した楽しい時間を過ごすことが出
来たのです。
後日談ですが、私を椅子ごと運んで下さったのは、他の分科会の講師の先生だったそ
うで、
「となりの部屋に声をかけたら、来たばかりの講師の先生たちがよしかたと一秒で走
り出した。」
と聞いた時は、胸が熱くなりました。
また、この日は、往復の電車を群大メンバーに付き添って頂いたり、駅から会場まで
車で連れて行って頂いたり、かわるがわる私の荷物を持って頂いたりと、手厚いサ
ポートを頂きっぱなし。
皆さんの温かい笑顔と共に、一生忘れない良き思い出となった分科会でした。(副代
表S.O)
※「患者が先生 みんなで作るこれからの医療とは?~市民参加で生まれる新たな視 点~」の概要
いざ病気になった時、診察・手術・入院・告知などの非日常の場面で、医療者とのコ ミュニケーションのギャップに悩み、不安に陥りながらも思ったことがいえない患 者、一方で患者からの意見をクレームと受け取り、恐れている医療者もいるといいま す。群馬大学医学部で、医学生を対象に5年間続けられた「患者講師による授業」 は、未来の医療者と患者が長時間話しあい、理解し合う画期的な授業です。この授業 に関わる患者講師が自らの患者経験や思い、医療や医学生に対する期待を語り、医療 者と、病の当事者である患者相互の視点をつき合わせることが、未来の医療のカギを 握っていることを問題提起します。